2017年9月

待機児童解消の施策「Sensin NAVI No.45」

  • 2017.09.19
  • 児童福祉
  • Posted by | sensin

皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。

さて今回のSensin NAVIは 「レッスンその45」です。

 

 

保育園の待機児童について、先日このSensin NAVIでお伝えしましたが、

このたび文部科学省と内閣府が、認可保育園などに入れない待機児童の解消のため、

来年度から3~5歳児が通う幼稚園で、「2歳児の受け入れを認める方針」を決めました。

国が掲げる平成32年度末までに待機児童をゼロにする目標は現状難しく、

待機児童は今年の4月時点で約2万6千人。そのうちの0~2歳の割合が全体の9割近くを占めています。

待機児童解消に効果があると期待されていた幼稚園と保育所の機能を併せ持った「認定こども園」は、

今年4月時点で約5,000園。昨年より約1,000園以上のこども園が増えていますが、もともと保育園だったところが移行したケースが多いことから、期待値ほどの受け皿拡充にはつながっていないようです。

 

 

今回文部科学省と内閣府が決めた方針は、幼稚園に2歳児を対象とした長時間の「一時預かり」の枠を新たに設け、保育士の人件費などの運営費を補助するといったもの。

幼稚園は通常、3~5歳児を午前中から午後2時ごろまで預かっており、その後も夕方5時ごろまで「一時預かり」として実施しているところもあります。

しかしながら、保育園は延長保育なので夕方5時以降も預けることができる一方で、やはり時間が短時間のため、保護者が共働きの場合は利用しづらいのが現状。

文科省などは、こうした状況の中、幼稚園での3~5歳の幼児教育とは別に、

昨今の待機児童や保護者等の保育ニーズに対応するため、2歳児を1日8時間程度預かることができるようにするとのことです。

 

 

夏休みや冬休みなどの長期休暇や、子供が3歳になった後も継続し、保護者が新たに保育園を探す手間やその必要性がなくなるともされています。

2歳児を対象としたのも、比較的幼稚園の園児と年齢が近く、様々な園活動へ馴染みやすいこと、また幼稚園側としても、園児への対応・教育の点からみても比較的受け入れやすい、などが挙げられています。

あと、やはり気になるその利用料については、現行の保育園など、他の保育サービスと同水準で検討しているそうです。

 

そしてその2歳児を受け入れる幼稚園については、職員配置の基準を緩め、保育士を新たに多数雇用しなくても運営できるよう、補助金も含めて検討していくそうです。

この施策がどう効果を生むのか?これからがまさに注目といえます!!

 

 

それではまた。