きっと大丈夫 (^^)
- 2023.03.22
- 高齢者福祉
- sensin
津中部南地域包括支援センターのブログ担当です。
すっかり春らしい陽気になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年もケアハウス前の桜は、とってもきれいに咲きましたよ~(*^▽^*)
こんな素敵な春の訪れに、気分も明るくなりますね☆
一方で、春は、季節と年度の変わり目が重なり、大きく変化する気候や環境に適応しようと
頑張ることで、心身ともに疲れや不調が出やすい時期でもあります。
また、出会いと別れを経験し、緊張やストレスを感じる機会が増える時期でもあります。
そこで、今日は、心がちょっとホッとする、私が大切にしている言葉をご紹介したいと思います。
「大丈夫。ちゃんと誰かが見てるから」。
これは、私が以前勤めていた職場で心が疲れた時に出会って、とても救われた気持ちになった言葉です。
皆様も、自分の思いが正しく伝わっていないな、自分という人を正しく理解してもらえていないなと
感じて、つらい思いをされたことはありませんか?
ゆっくりお話しすることができればそんな誤解を解くことは難しくないのかもしれませんが、
そういう相手とは自然と会話も減りますし、改まって事実や真意を説明させてもらう機会もなく、
相手の中で自分のマイナスイメージだけが膨らんでいるように感じて、
悲しい気持ちになったりしますよね…。
でも、私はこの言葉に出会って、自分のことを誤解している人がいたとしても、
どこかにちゃんと見てくれている人がいる、ちゃんと理解してくれている人がいると
信じる気持ちを持てるようになりました。
そして、ある出来事を思い出したのです。
それは、看護師1年目のある日のことでした。私がその夜担当していた方の容体が悪化して、
ご家族を呼ぶことになりました。その方はまだ42歳で、本当につらい治療を乗り越えられて、
これから回復に向かってほしいと皆が願っていた時だったのですが、治療の甲斐なく、
最後は40度近い熱が続いて、解熱剤を投与しても全然効果がなくて、
最期の最期まで「えらい・・・、えらい・・・」とおっしゃっていたんです。
実は、この方の奥様は別の病院に勤めている看護師さんだったので、
私は、1年目の私でなければ最期にもっといいケアができたのではないかと
申し訳ない気持ちでいっぱいになって、その気持ちを奥様にお話ししたんです。
すると、意外なことに、その奥様は「主人はあなたが新人3人の中で一番頑張っていると話して
いたんですよ」、「看取ってくれる看護師さんにあなたを選んだのかもしれないですね」と
おっしゃってくださったんです。
私は、その言葉を聞いて、1年目で先輩のようにはできないことがたくさんあっても、
自分にできることを精一杯頑張っていたら、どこかで見てくれている人がいる、
その思いは伝わるということを知りました。
今までの人生を振り返ってみると、私のことを誤解しているだろうなと感じる態度で接する
人に出会ってつらい思いをすることは何度かありましたが、その何倍もの方々から信頼され、
たくさんの笑顔と感謝のお言葉を頂戴し、こちらが恐縮してしまうほどの評価をいただく
ことがあったり、どんな時でも私を信じて味方でいてくださる方がいらっしゃったり、
本当に「ちゃんと見てくれている」と感じさせてくださる方々との出会いに恵まれ、
支えられてきたことを実感します。
皆様の周りにも、きっとそんな方々がたくさんいらっしゃると思います。
私自身、まだまだ未熟で反省することもたくさんありますが、地域の皆様に笑顔と安心を
届けられる保健師を目指して、目の前にいらっしゃる方々と誠実に向き合ってきたつもりです。
これからも、ご縁あって出会えた皆様への感謝の気持ちを忘れず、大きな不安を抱えながらも
自分の選択に責任を持ち、前を向いて新しいことへの挑戦と努力と成長を続けていけたら
いいなと思います。
最後に、皆様に、そして自分自身に、この言葉を贈ります。
「大丈夫。大丈夫。あなたはきっと大丈夫」。
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