お泊りデイサービスの仕組み。「Sensin NAVI NO.293」
- 2020.03.28
- 高齢者福祉
- sensin
皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。
今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその293」となります。
・・・今回のお題は!お泊りデイサービスの仕組みをお送りします!
「お泊りデイサービス?・・なにかしら」
「ふふふ、嫌いじゃないテーマだ・・」
「まったくわかりませんなぁ・・・」
「意外と知らないのがこのお泊りデイなわけ・・」
さて、そんなお泊りデイサービスの仕組み。について。
皆様はまずこの「お泊りデイサービス」をご存知でしょうか。
お泊りデイサービスは、デイサービス(通所介護事業)を行っている施設に宿泊できるサービスのことを言います。
主にレスパイトとして利用されるケースが多いのが特徴です。
このレスパイトですが、英語表記でのrespiteを言い、「一時的中断」「延期」「小休止」などを意味します。
在宅で乳幼児や障がい者(児)、高齢者などを介護しているご家族に、介護を一時的に代替してリフレッシュしてもらうことで、俗に「レスパイトケア」とされているもの。元々は欧米から始まったもので、例えば介護保険法では、短期入所生活介護や短期入所療養介護という形でショートステイの給付が規定されています。
・・・さて、そんなレスパイトケアなどを目的とした「お泊りデイサービス」ですが、介護保険制度のサービスである通所介護で提供されるものですが、大きく異なる点があります。それは「お泊りデイサービス」の位置づけが介護保険サービスではないこと。つまりは介護保険サービス外のサービスなので、利用料は全額自己負担となります。その為、お泊りデイサービスに係る利用料金は、介護保険サービスの適用がないため各デイサービスの事業者が決めた料金となっているので全国一律でないというわけです。
さてさてこれと別に、一時的な宿泊を伴う介護保険サービスに「ショートステイ(短期入所生活介護)」があります。ほかにも介護老人保健施設などが提供する「短期入所療養介護」もそう。「ショートステイ」は、お泊りデイサービスと同じく、介護者の負担軽減(レスパイト)などの目的で使用でき、食事や宿泊のサービスが受けられます。
「ショートステイ」は事業所によって様々な形態があり、2人部屋や4人部屋といった多床室のほか、プライバシーを配慮した個室も設定されています。一方のお泊りデイサービスは、間仕切り版もない場所に数名で休み場合もあり、決してプライバシーが守られているとは言い難いもの。もちろん個室完備の事業所もあるかとは思いますが、大半が複数名が休むスペースで運用されているそう。ただし、「ショートステイ」自体の施設数は決して多いとは言えません。
もちろん地域によっては充足されているところもありますが、山間地域などでは社会資源そのものが希薄しているところもあり、急な予約が取りづらい傾向にあります。その中でもお泊りデイサービスは、通所介護そのものの事業所が多いことから、ショートステイより比較的予約が取りやすい状況になります。それに、お泊りデイサービスは普段、日中のサービスの中でご利用者や介護スタッフに慣れ親しんでいるので、すんなり利用できることが特徴とされています。
「ほんと、色々なサービスがあるんですね。僕ももっと勉強しないといけませんね」
介護者であるご家族が仕事で遠方に出張するときや泊りの旅行、またレスパイトの際などの利用に際しては、柔軟な対応ができるのがこのお泊りデイサービスの利点と言えます。夜間を通じて介護や支援を行う介護保険サービスであるショートステイは、基本的にケアプランに沿った定期利用が主となります。その為、事業所によっては常に予定がいっぱいで、1ケ月前くらいから依頼しないとなかなか利用できないのが現状のようです。急な利用ニーズに対し、日ごろ利用するデイサービスが宿泊対応を可能にする、それが「お泊りデイサービス」なわけです。
また、デイサービスの収益事情も少なからず関係しています。
デイサービスの事業者に限らず、介護保険サービスを提供している事業者は、国が定めた介護報酬に基づき収入を得ています。介護報酬は定期的に見直され、改定しているものの報酬の設定がそもそも低いことから、なかなか介護事業所で働くスタッフの給料を上げようにも難しいのが現状のよう。ほかにもここ数年、デイサービスの事業所を始める個人や企業が増加しています。選択するサービスが増えることは良いことですが、その分地域にデイサービスが集中し、半ば競合が発生しているのも事実です。
ご利用者が定員に満たず利用率が低下している事業所も多く、また直近の介護報酬改定による減収にて、止む無く倒産又は休止せざるを得ない事業所も存在しています。このような状況の中、さらに同じ地域の中での競合や競争がよりエスカレートするのも当然で、利用者獲得の為に遠方まで送迎者を走らせるといった実情も大いにあるようです。
何度も言いますが、今回紹介する「お泊りデイサービス」は、介護保険サービス外の独自サービスです。
利用料は事業所が決めることができることから、事業所としてはこれまでになかった収益を確保できるというメリットが生まれます。その為、先述した事情も含め、ショートステイが併設されていない、定員以上の利用を確保したいなどの事由にて、新たにお泊りデイサービスを始める事業所も多いようです。また、デイサービスの事業所としてのひとつのウリとなり、日中のご利用にも反映するなどの効果にも繋がっています。
・・・最後に、冒頭でも紹介しましたように、お泊りデイサービスを利用する際の費用は、介護保険サービスの適用外のため、事業所によって異なります。全国的な相場はわかりませんが、例えば1泊で数百円の事業所もあれば、数千円の事業所もあったりします。
目安としては、介護保険サービスにおけるデイサービスの利用料(10割分)を基準にしている事業所が多いそうです。
その為、利用を検討している場合には、必ず事前に担当にケアマジャーにその費用を確認しておく必要があると言えます。
・・以上、そんなお泊りデイサービスの仕組み。をお送りしました。
それではまた。
「ほほぅ・・・次も楽しみだな」
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