「温故知新から復古創新」へ
- 2017.06.23
- 児童福祉
- sensin
つまちなかこどもセンターの古林です。
先日、テレビのドキュメンタリー番組で、古民家を買い取り、再生して、
町全体を作り上げた方の放映をを見ました。
1軒ずつ買い取ってはこつこつと再生し、今では10軒を再生したそうです。
そうしているうちに、他県から移住してくる人も出てきて、その古民家再生にも関わり、
地元の方々の協力もあって、寂れかけていた町に活気が戻ったという内容でした。
私がこの番組を見て感動したのは、この方の思いにとても共感したからです。
古民家をただきれいにするのではなく、その家に暮らしていた人の思い、
建具や、壁に使われている材料の意味まで考えて再生しているそうです。
古民家の外壁に掛けてある籠ひとつにも意味があって、飾りではなく、
その土地で昔から生活してきた人たちのことを考え、
これから生活していく人につなげていくのだそうです。
この方がキーワードとして使われていた言葉に、「復古創新」という言葉があります。
「先人の生きてきた過去から本質を理解し、未来からの視点で創造する」
という意味の言葉だそうです。
保育事業部では、数年前から「温故知新」をモットーに、保育の原点に立ち返り、
今の時代だからこそ大切にしないといけないことは何かをしっかり考えたうえで、
時代のニーズにも合わせた保育をしていこうと日々研鑽していますが、
「復古創新」に通ずると実感しています。
「先人の生きてきた過去」=「39年前の豊野保育園開園の時から受け継がれてきている、
保護者の方に安心してお子さんを預けて頂ける保育園であること」を、
「未来からの視点で考える」=「10年先、20年先の世の中で、どんな保育園が求められるのかを考え」、
そのために今、何をするべきなのかを考えたいと思います。
なんだか「復古創新」に感化されて、長々と語ってしまいましたが、
私が昔も今もそしてこれからも心に留めていることは、
「記憶に残らない小さい頃に、“楽しい”と思える瞬間をどれだけ経験できたかが、
大人になってからの生き方に大きく影響する」ということです。
私たちは、安心・安全な環境の下で、“楽しい”瞬間をたくさん作っていきたいと思っています。