介護ロボットについて。「Sensin NAVI NO.290」
- 2020.03.24
- 高齢者福祉
- sensin
皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。
今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその290」となります。
・・・今回のお題は!介護ロボットについてをお送りします!
「とうとうそんな時代が来たのね・・」
「ふふふ、夢のガ⚪ダムも遠くなさそうだ」
「ガ⚪ダムかい!」
「鉄人でもいいんだけどなぁ・・」
さて、そんな介護ロボットについてについて。
robotと聞いて、なにを連想しますでしょうか。
かつてはアトムや鉄人、かの有名なネコ型ロボットなど数知れず。
アニメや漫画で登場してきたロボットたちも近い将来夢ではなくなっているように感じます。
テクノロジーの進化により、人類はまたひとつ新たな時代に突入しています。そのひとつこそ介護ロボットであり、介護業界に新たな風を吹き起こす、そんな期待膨らむ時代がいまそこに。
まずはその介護ロボットの定義から。
これは厚生労働省によって以下の内容が示されています。
介護ロボットは、以下3つの要素技術を有する知能化した機械システムとされています。
・情報を感知(センサー系)
・判断し(知能・制御系)
・動作する(駆動系)
多くのロボット技術が応用され、ご利用者の自立支援や介護者の負担の軽減に役立つ介護機器を、俗に「介護ロボット」と呼んでいる。こうしたロボットは、移乗や移動のほか、排せつ介助、さらには認知症の方の見守りなどを想定したものと考えられています。
…ではここで具体的な例を用いながら、それら介護ロボットを紹介していきます。
すでに導入している事業所や、現在導入に向けた検討、協議を進めている内容もあるかと思います。
(1)移乗介助
○ロボット技術を用い、介助者のパワーアシストを行う装着型の機器。
○ロボット技術を用い、介助者による抱え上げ動作のパワーアシストを行う非装着型の機器。
いわゆるパワードスーツによる腰痛予防の観点から採用された機器を言います。
次に・・・
(2)移動支援
○高齢者や障がいのある方等の外出支援として、荷物等を安全に運搬できるロボット技術を用いた歩行支援機器。
○高齢者や障がいのある方等の屋内移動や立ち座りをサポートし、特に排泄に係るトイレへの往復のほか、トイレ内での姿勢保持を支援するロボット技術を用いた歩行支援機器。
○高齢者や障かいのある方等の外出等をサポートし、転倒予防や歩行等を補助するロボット技術を用いた装着型の移動支援機器。
それから、
(3)排泄支援
○排泄物の処理にロボット技術を用いた設置位置の調整可能なトイレ。
○ロボット技術を用いて排泄を予測し、的確なタイミングでトイレへ誘導する機器。
○ロボット技術を用いてトイレ内での下衣の着脱等の排泄の一連の動作を支援する機器。
まだまだあります。
(4)見守り・コミュニケーション
○介護施設において使用する、センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム。
○在宅介護において使用する、転倒検知センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム。
○高齢者等とのコミュニケーションにロボット技術を用いた生活支援機器。
特にこの系統の機器については、いまや大半の介護施設で導入されています。簡易的なものから、いまではナースコールや電子カルテに連動したタイプなど様々です。
それから…(5)入浴支援
○ロボット技術を用いて浴槽に出入りする際の一連の動作を支援する機器。
…や、(6)介護業務支援
○ロボット技術を用いて、見守り、移動支援、排泄支援をはじめとする介護業務に伴う情報を収集・蓄積し、それを基に、高齢者等の必要な支援に活用することを可能とする機器。
特に最後の機器は、まさに介護負担のほか、介護事務の簡素化や効率化に期待できるものと言えます。
「ロボットでもいろんな用途があるんですね・・」
今回紹介しましたのはあくまで介護分野におけるもの。テクノロジーは進化し、これから児童分野や医療など幅広く展開されていくと予測されます。特に、遠隔操作による学校教育や医療の提供など、過疎地や離島など資源が比較的希薄な地域にて期待されるものとなっています。
それに、こうしたシステム活用は、よもや制度上での反映も少しずつではありますが前進しています。例えば、介護保険制度における介護老人福祉施設と短期入所生活介護の夜勤職員配置加算がそう。業務の効率化等を図る観点から、見守り機器の導入により効果的に介護が提供できる 場合について見直しを行っています。前述した加算は、本来夜勤職員の最低基準+1名分の人員を多く配置していることが要件とされています。
…ですが、システム導入による見守り機器の活用にて、最低基準+0.9名分の人員配置で算定が可能となります。ただし、もちろん単に一個設置しているだけ、システムがあるだけでは当然そのような取扱いにはなりません。
例えば、 入所者の動向を検知できる見守り機器を入所者数の15% 以上に設置していることが必要で、さらに 施設内に見守り機器を安全かつ有効に活用するための委員会を設置し、かつ必要な検討等の実施が求められます。
このように、制度上でもシステムの活用が反映されつつあります。まさに人材不足が懸念される業界において、いまやは必要不可欠なものとして捉えられてきている結果と言えます。
福祉業界においては、最終的には「人と人」、「繋がりと繋がり」が大切です。しかしながら直面する人材不足に対し、なんらかの手だてを講じていかなければいけないのも現実なわけです。「人がすべきこと、成すべきこと」、そして「システムにより簡素化できること」。双方の線引きと立ち位置をしっかりと判断した上で導入することが、いま私たちがこれから取り組むべきことと考えます。つまりはテクノロジーを上手く取り入れた対人援助こそ、これから体現すべき福祉の先ではないでしょうか。
次回改正では果たしてどう反映されていくのか?そしてシステムのさらなる進歩は?
・・以上、そんな介護ロボットについてをお送りしました。
それではまた。
「まずはボスボロットだな…」
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