いずれアヤメかカキツバタ。

いずれアヤメかカキツバタ。

  • 2018.05.21
  • 法人
  • Posted by | sensin

いずれアヤメかカキツバタ

 

みなさん、こんにちは。法人本部総務課の長岡です。本格的な夏の到来を前にして、寒暖の差が激しかったり、強風の吹き荒れる日も数日ありましたが、総じて爽やかないい季節になりましたね。いかがお過ごしのことでしょう。

 

 

朝、ベランダに立って西の空を眺めますと、淡い水色の中に、経が峰山塊の深い緑色が、その前にある長谷山の草色とコントラストをなすように、背後にくっきりとその稜線を現わしています。

 

 

目には青葉 山ホトトギス 初鰹(はつがつお)

 

本ブログのシリーズ「小倉のひとり言」ではありませんが、これは、芭蕉とも親交があった、江戸時代前期の俳人山口素堂のあまりにも有名な句で、皆さんもよくご存知のとおりです。

この句は、春から夏にかけて、当時の江戸庶民の好きなものを並べただけの簡素なものですが、今なお人口に膾炙(かいしゃ)されるほど広まっているは、なぜでしょう。それは、上句の「目には青葉」の中に「は」を入れて、あえて字余り(五文字ではなく六文字)にすることによって、中句の「山ホトトギス」に対しては「耳には」を、下句の「初鰹」に対しては「口には」を、省略しながら自然と印象付け、目・耳・口など五感で季節を感じさせる構成になっているからなのだそうです。昔の人はえらいものですね。

ちなみにホトトギスの鳴き声は、ウグイスに似ているそうですが、正直よく聞いたことがありません。それより、下句の「初鰹」の「口には」の方に興味の中心が移ってしまうのには、風流のカケラもありませんね(笑)。

当時の江戸っ子にとっても、さすがに旬の走りの頃には鰹も高値の花だったと思われますが、その高値にあえて手を出してでも口にすることが、「粋(イキ)」とされていたんでしょうね。物流の発達した現在では、どこのスーパーでも、手ごろな値段で手に入れることができるのは、本当にありがたいことです。

ワサビでも勿論いいですが、すりおろしニンニクや和辛子で食したり、新タマネギをからめてポン酢でいただくのも、左党にはこたえられません。てやんでぇ、べらぼーめぇ(笑)。

 

昔ついでに、この時期、水辺を賑わしてくれるのが、アヤメやカキツバタですが、これらはアヤメ(菖蒲)、ショウブ(菖蒲)カキツバタ(杜若)のように漢字も一緒だったり、形状もよく似ていることから、どちらも優れていて甲乙つけがたいことに、古くから「いずれアヤメかカキツバタ」という言い回しが使われてきました。

 

 

 

 

梅雨を前のひととき、細かい区別は抜きにして、これらに目を留めると何となくホッとしますとともに、日々職務に励んでいる皆さんも、各職場で良きライバルとして互いに切磋琢磨し、甲乙つけがたい存在になっていってほしいと思います。

アヤメ、カキツバタの花言葉は、それぞれ「良き便り」「幸福が来る」です。では、また。

 

 

 

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